「遊び」で終わらせない。リトミックが育てる、一生ものの力

リトミックと子供の成長

音を集中して聴く力は「お話を聴ける力」に

子どもにとって、「話をしっかり聞くこと」は
これからの集団生活や学びの場でとても大切な力になります。

私もつい言ってしまう言葉たち。
「静かに聞きなさい」「じっとしなさい」
ずっと騒いで暴れてたら、ついつい言いたくなっちゃいますよね(´;ω;`)
でも、楽しくて夢中な子供達には届かなくて、イライライライラ… 

その課題を解決するため
私のリトミックレッスンでは、まず 音を集中して聴く力 を大切に育んでいます。

例えばフルートの柔らかな音色や、ピアノの音が優しく響いたとき
子どもたちは耳を澄まし、自然にその音に集中し始めます。
これが「人の話を聴く力」の土台です。

音楽に耳を傾け、感じ取り、心を動かす時間。
これを繰り返すことで、音に対する注意力が高まり
それが自然と 「人の声を集中して聞くこと」 に繋がっていくのです。


音楽を使って生活に必要な動作を楽しく習得

私のリトミックでは、単に音楽を楽しむだけではありません。

これから子どもたちが必要になる生活動作──
たとえば「歩く」「止まる」「しゃがむ」「ジャンプする」といった体の動きを
音楽に合わせて自然に習得できるように
プログラムを組んでいます。

音に合わせて歩き、音が止まればピタッと止まる。
これだけでも、子どもは音を聴き、頭で感じ取り、
体に命令を出す複雑な回路をフル稼働しています。

何かに夢中になっている時、周りの音を聞くこと
それに合わせて身体の動きを変えることって
子供たちにとっては、とっても難しいことなんです

楽しく遊びながら体をコントロールできるようになる。
これが将来、体育の授業やダンスだけでなく
日常の動きの美しさやしなやかさにも繋がっていきます。


リズムに合わせて動くことで「自己コントロール」を身につける

音楽は言葉よりもずっと直接的に、子どもの心と体に働きかけます。

私の教室では、リズムに合わせて動く遊びをたくさん取り入れています。

一定のテンポで歩く。
急に速くなったり遅くなったりする音に合わせて動きを変える。
フルートの音が高くなったら手を伸ばし、低くなったらしゃがむ。

こうした活動は、楽しみながら 「今、自分の体をどう動かせばいいか」 を瞬時に考え

実行する練習になっています。

つまり、リトミックは、音に合わせて楽しく体を動かすことで
将来必要になる 「臨機応変に自分をコントロールする力」 を育てているのです。


集団生活に向けて「自分の気持ちを伝える力」も大切に

また私がとても大切にしているのは

子どもたちの個性や気持ちをしっかりと尊重することです。

レッスン中、みんなが同じ動きをする必要はありません。
ちょっと違う動きをしてもいいし

少し離れたところで見ているだけの日があっても大丈夫。

「〇〇ちゃんは今日はこの動きをしてみたんだね」
「〇〇くんはここが楽しかったんだね」

そんな風に、一人ひとりの気持ちに寄り添いながら進めています。

すると子どもたちは少しずつ、
「楽しかった!」「もう一回やりたい!」と
自分から気持ちを言葉にしてくれるようになります。

これは将来の幼稚園・保育園、小学校での集団生活の中で
「自分の気持ちを自分の言葉で伝える力」 へと繋がっていくのです。


定期レッスンでは「目的のある制作活動」で学びを深める

私のリトミック教室では、月ごとの定期レッスンの中で
「目的のある制作活動」も取り入れています。

とってもシンプルで分かりやすい制作です♪
敢えて毎回お皿にシールを張り付ける作業をすることで
子供たちは説明をしなくても
お皿を見た瞬間、キラキラな笑顔で駆け寄ってきてくれるんです♡
そして、私の作ったお手本を見て、ママの助言も、私の説明もなく
自主的に始めてくれる♪

赤ちゃん組は、ママにサポートしてもらいながら
一生懸命指を動かして、世界に一つだけの
歪みもかわいい作品を作りだしてくれます!

  • 紙のお皿に、その日のリトミックで使った動物さんたちの、季節感のある手作りシールをぺったん
  • 制作物をお家で飾ってもらうことで、自然と目に入る環境をママさんにお願いし
    子供たちが繰り返し見ることで、インプット・アウトプットの機会を増やし
    記憶への定着を促す

例えば、うさぎのお皿を見たとき、
「そういえばリトミックでうさぎになって跳ねたな」
「先生が吹いてくれたフルートの音、楽しかったな」
と記憶がよみがえり、
またおうちでぴょんぴょん跳ねて遊んでくれたりもします。

こうして学びの定着が、教室だけでなく日常にも広がっていくのです。


さいごに──

私がリトミックを通して目指しているのは、
「音楽を通して心も体ものびのび育つこと」
そして
「ママやパパにとっても、ほっと心が緩む場所になること」 です。

泣いても大丈夫。うまくできなくても全然大丈夫。
レッスン中は、ママもパパも一緒に笑ったり声を出したりしながら
大切なお子さんと、かけがえのない音の時間を過ごしてください。

これからも、子どもたち一人ひとりの小さな芽を大切に、
ゆっくり、でもしっかりと育んでいきたいと思います。

ぜひ一度、体験レッスンにいらしてください。
お会いできるのを心より楽しみにしています。

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