赤ちゃんの習い事として人気の「リトミック」。
最近では、地域の子育て支援施設や保育園などでも取り入れられています。
中でもよく見かけるのが、ピアノを使ったリトミック。
一方で、私の教室では「フルートリトミック」を提供しています。
「ピアノとフルート、どちらがいいんですか?」
「どう違うんですか?」
「初めてのリトミックはピアノのほうがいいんじゃ…?」
そんな声をいただくことも増えてきました。
今回は、ピアノリトミックとフルートリトミックの違いをテーマに、
赤ちゃんに届けたい「音」の選び方についてご紹介します。
ピアノのリトミック:安心できる“日常の音”
ピアノは、リトミックの定番とも言える楽器。
音域が広く、リズムも取りやすいため、さまざまなプログラムに対応できます。
童謡や手遊び歌などにもよく使われ、赤ちゃんにとっても親しみのある音。
保育園や家庭の電子ピアノなど、日常的に触れる機会も多いですよね。
そのため、「安心感」「なじみやすさ」という点では、ピアノはとても優れた楽器です。
特に、はじめてのリトミックとしてスタートしやすく、赤ちゃんが環境に慣れる手助けをしてくれます。

フルートのリトミック:赤ちゃんの感性を刺激する“非日常の音”
一方、フルートリトミックは、まだ全国的には珍しいスタイルかもしれません。
けれど、実はこの“珍しさ”こそが大きな魅力でもあります。
フルートの音は、空気を震わせるような澄んだ響きが特徴。
高音域の柔らかさ、息遣いの細やかさが、赤ちゃんの耳を一気に引きつけます。
「赤ちゃんって、こんなに集中するんだ!」と驚かれるママも多いんです。
お話し中は別の遊びをしていても、フルートが鳴った瞬間に目を輝かせてこっちを見てくれる子が
とても多いんです!
それもそのはず。
赤ちゃんにとってフルートの音は、“日常では出会えない音”だから。
だからこそ、音の感受性が最大限に働き、脳への刺激も深く届くのです。
「どちらが良いか」ではなく「あなた自身がどれに魅力を感じるか」
ピアノとフルート、どちらにも素晴らしい特長があります。
あくまで大切なのは、「どちらが上か」ではなく、どんな目的で音を選ぶかという視点です。
たとえば…
- ピアノリトミックは、リズムや構成を覚えたり、音の流れに合わせて動いたりする練習にぴったり。
- フルートリトミックは、集中力や聴く力、音の抑揚やニュアンスを感じる経験に最適。
それぞれ違った良さがあり、ママさんの好みやお子さんの反応から、
あなたに合った楽器を選ぶのが、
1番の正解なんですよ♪
赤ちゃんが反応しやすい音は…?
赤ちゃんにも、思わず反応したくなっちゃう音があるんですよ!
例えば…
・やさしく高い音
・揺らぎのある音
・声のように語りかける音
~こんな赤ちゃんが思わず反応しちゃうような音を奏でられる楽器が実はフルートなんです♪~
・息で奏でる、優しく語りかけるような音
・赤ちゃんが思わず顔を向けたくなる、伸びやかな高音
・音の揺らぎが、感性や集中力にじんわりと届く
ピアノの音は確かに優しく親しみやすいのですが、
日々の生活や育児支援施設などで触れる機会が多い分、
どうしても“マンネリ化”してしまうことがあります。
「最近、反応が薄くなってきた気がする…」
「もう少し新しい刺激を与えてあげたいな…」
そんなときこそ、フルートの出番♪
普段耳にしない“非日常の音”は、赤ちゃんの注意を自然と引きつけ、
音楽体験そのものがまるで「冒険」のように感じられるのです。

ママ自身の癒しにもなる、フルートの音色
実はフルートの音は、赤ちゃんだけでなく
ママ自身の心にもそっと寄り添ってくれる音。
高音域の波動は、
自律神経を整える効果があるとも言われており、
フルートの生演奏を聴きながら自然と涙ぐむママもいらっしゃいます。
「生演奏って、you tubeとは全然違うんですね」
「久しぶりに心がゆるみました」
そんなご感想をいただくことも少なくありません。
最後に:赤ちゃんの“音育て”を、もっと豊かに
リトミックは、音楽の技術を教えるだけの場ではありません。
もっと根本的な、「音を感じる力や心を動かす力」を育てる時間です。
赤ちゃんの耳は、
今この瞬間も成長し続けています。
そしてそれは、ママの声や、一緒に楽しむ音楽からも育まれていくのです。
ピアノやフルート、生の音も取り入れて、
赤ちゃんの「音の世界」をもっと豊かにしてあげませんか?
もしよろしければ、ぜひ一度、
教室に遊びにいらしてくださいね。
ママも赤ちゃんも心からリラックスできる“音の時間”を、一緒に楽しみましょう♪
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