リトミックのメリットとは?将来の学力にもつながる?科学的に見た音と脳の関係

リトミックと子供の成長

「リトミックって音楽の習い事だよね?
「将来ピアノやフルートをやらせたいとかはまだ考えてないし…」

そんな風に感じるママさんは、きっと少なくないはずです。
私も、リトミックの指導法を学ぶまでは、
「リトミックは音楽家になるための英才教育」だと思っていました。

でも、実はリトミックって
子ども将来の学力や集中力、
さらにはコミュニケーション力の土台を育てるために
とても理にかなった教育法だと、
最近の研究からも分かってきているんですよ♪

今日は、そんな「音」と「脳」の
科学的な関係について
わかりやすくお話していきますね。


音楽は脳全体を同時に使う、特別な刺激

赤ちゃんの頃から音楽に触れると良い、とよく耳にしますよね。

これは単なるイメージではなく、脳科学的にも理にかなっているのです。

音楽は、耳から入った音を「聞く」だけで終わりません。
音の高さやリズムを感じ取り、
それに合わせて身体を動かし、感情が動く。

こうして音楽は、
脳のさまざまな領域を同時に動かす
非常に総合的な刺激になります。

音楽を聴く時、脳は以下のような部位をフル稼働させています。

・聴覚野…音の高さ・リズムを処理
・運動野…体を動かしたくなる
・前頭前野…計画や注意を司る
・海馬…記憶に結びつける
・側頭葉・扁桃体…感情を呼び起こす

楽しんでいるように見えて、実はこんなにたくさんの脳の領域の刺激になるんですよ♪

だからこそ、リトミックは単なる音楽の導入教育ではなく
「脳そのものを育てるプログラム」ともいえるのです。


音に合わせて動く=臨機応変に考え行動する力

リトミックのレッスンでは、音楽に合わせて歩いたり止まったり、
手をたたいたり、ジャンプしたり…
子供たちの月齢に合わせて、たくさんの動きを取り入れていきます。

これは一見「楽しそうな遊び」に見えますが、
実は子どもの脳には大きなトレーニングになっているんです。

それは、音の合図をよーく聞き取り、
瞬時に頭の中で判断して、身体に指令を出し、動きを変えるから。

この繰り返しが、
「臨機応変に考え、行動を切り替える力(実行機能)」を自然と育ててくれるのです。

これは後々の学力、例えば文章を読んで要点をつかみ問題を解く、
友達や先生と会話する中で適切な返答を選ぶ…といった場面でも
とっても大切な力です。


音楽が言語や計算にまで役立つって本当?

さらに面白いのが、音楽活動をしている子は
言語能力や論理的思考にも良い影響があると
言われていること。

例えばリズム感を鍛える活動は、
「言葉の抑揚」や「文章のリズム」を感じ取る能力に繋がると考えられています。

自然と、相手が話しやすい 
あいづちのタイミングや、
聞き取りやすい文章のまとまり(句読点)を 
感じ取り
会話ができるようになるんですね。

0歳から3歳は、音を吸収する黄金期

こうした音楽のメリットを最大限に活かせるのが、
実は0歳から3歳頃。

この時期の子どもの脳は、「柔らかいスポンジ」のような吸収力。
聞こえてくる音をどんどん吸収して、神経ネットワークを広げていきます。

特に0歳からの「聴覚の敏感期」は、
将来の言葉や思考力の土台になる
音のデータベースを作る大事な期間。

だからこの時期にこそ、
豊かな音楽体験やリズム遊びをたくさん経験させてあげることが、
子どもの未来の学びに繋がっていくんです。


ママにとっても「脳を整える時間」に

リトミックは子どものためだけのもの…
そう思われがちですが、
実はママやパパにもメリットは大きいんですよ♪

生の音楽を聴くと
ストレスホルモンのコルチゾールが下がり、
幸せホルモンのセロトニンやドーパミンが
分泌されます。

実はですね、レッスン中やコンサートの時、
涙を流してくれるママもいらっしゃるんです。

スマホからの音ではない、「生演奏の音」って
思いがけず心を震わせてくれることもあるんです。

つまりリトミックの時間は、ママにとっても
「脳と心を整えるリセットタイム」なんですよ♪


さいごに

「リトミックって、ただの楽しい遊び?」
「音楽なんて特別できなくても…」と思っていた方にこそ、
ぜひ知っていただきたい音と脳の関係。

将来、算数や国語を教え込む前に、
もっと根っこの部分――脳の基礎をつくるのが 
リトミックなんです。

「今」だからこそできる音育てを、
ぜひ親子で楽しんでみてくださいね。

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