「赤ちゃんにYouTubeを見せるのは良くないって言うけど…」
「正直、家事をする間や少し休みたい時に、頼らないとやっていけないよ」
「一日中、遊び相手するのもママだってしんどい!!」
子育てをしていると、毎日のように思うことではないでしょうか?
実際、私も、YouTubeに頼ること、たくさんがあります。
じゃないと、やらなきゃいけないことが終わらないんですし
なにより一日中休みなしになってしまいますね(´;ω;`)
だから、YouTubeに頼りながら悩む
そんなママの気持ち、とてもよく分かります。
なのでまず声を大にして言いたいのは――
YouTubeは決して悪者ではありません。
むしろ、上手に活用すればママの心を守る大切な救世主です♪
ただ、赤ちゃんにとっての「音」として考えたとき、
実はYouTubeの音と、生の音楽では脳への刺激の入り方が大きく違うのです。
YouTubeはママを助けてくれる味方?
家事をしている間、ママがちょっと休みたい間。
YouTubeは赤ちゃんに楽しい映像と音を届け、
ママに必要な休息時間をくれる頼れる存在です。
特に0歳~2歳ごろは、四六時中赤ちゃんと一緒。
可愛いけれど、ひと時も目が離せず、心がすり減ってしまう日もありますよね。
だから私は、「YouTubeに頼ることで、自分を責める必要なんてない」と思っています。
むしろ適度に使って、自分の心を守ってほしい。
YouTubeを無理やりやめて、ママのストレスがどんどん溜まっていくくらいなら
うまく共存して、笑顔の時間を少しでも多く過ごして欲しいのです。
罪悪感を持つ必要なんて、全くないんですよ。
ただ一方で、赤ちゃんの「脳の育ち」という視点から見ると、
YouTubeには弱点もあります。
YouTubeが赤ちゃんに与える刺激の特徴
YouTubeを見ているときの赤ちゃんは、基本的に受け身です。
画面から一方的に送られる視覚と聴覚の刺激を、黙って受け取っています。
それ自体が悪いわけではありません。
でも脳は「入力」と「出力」のバランスで育っていくもの。
YouTubeの場合、どうしても入力(受け取るだけ)の刺激に偏りやすく、
赤ちゃん自身が音に反応して体を動かしたり、
声を出したりする機会が少なくなります。
さらに、スマホやタブレットから流れる音は電子音。
生の楽器の音や声と比べると、倍音(音の広がり)が少なく、
平坦に聞こえる傾向があります。
つまり、脳に届く情報量が少なくなってしまうのですね。
ただ、メリットだってしっかりあります。
それは、動画で流れた言葉や歌を、赤ちゃんがインプットできるところ。
我が家でもアンパンマンやパウパトロールの動画から
たくさんの単語を拾い、歌を覚え、ノリノリで踊っていた時期がありました♪
生の音が赤ちゃんの脳に届く理由
一方で、生の音楽はどうでしょう?
たとえば、フルートやピアノ、歌声の生音は、
空気を直接振動させて耳に届きます。
この微細な揺れ――音の波は、赤ちゃんの耳だけでなく体全体に届いています。
生の音は音色が複雑で、たくさんの倍音が含まれているため、
脳への刺激量が圧倒的に多いんです。
赤ちゃんは生の音を聴くと、自然に目を輝かせたり、体を動かしたりします。
これが「入力」だけではなく「出力」を促す動き。
赤ちゃんの脳は、こうやって音に反応して体を動かす中で、
神経回路をどんどん育てていきます。
そして赤ちゃんにも、思わず反応したくなっちゃう音があるんですよ!
例えば…
・やさしく高い音
・揺らぎのある音
・声のように語りかける音
~赤ちゃんが思わず反応したくなっちゃう音を奏でられる楽器が
実はフルートなんです♪~
・息で奏でる、優しく語りかけるような音
・赤ちゃんが思わず顔を向けたくなる、伸びやかな高音
・音の揺らぎが、感性や集中力にじんわりと届く

リトミックで叶う、音の刺激と反応のバランス
私の教室では、フルートの生音を使ってリトミックをしています。
初めて聴くフルートの優しい音色に、
赤ちゃんがじっと耳を澄ませたり、パッと目を見開いたりする瞬間があります。
これが、生の音の良いところ。
赤ちゃんは音を受け取るだけでなく、
笑顔を見せてくれたり、自分から手足を動かしたり
なんと真似して歌ってくれる子までいるんです!
リトミックはこの反応を何より大切にする時間です。
「音に触れる→自分なりに感じて動く」
この流れが、赤ちゃんの脳を大きく育てていくのです。
YouTubeに頼る毎日でもOK!でも生の音にもぜひ触れてみて♪
YouTubeやテレビを見せることに罪悪感を持つ必要はありません。
ママだって休む時間が必要。
心に余裕のあるママの笑顔こそが、赤ちゃんにとって一番の栄養です。
ただ同時に、ぜひ赤ちゃんの脳のために
「生の音」にも触れさせてあげて欲しいのです。
お家でママが歌う声でも、ちょっと楽器を鳴らしてあげるのでも十分です。
そして機会があれば、ぜひ生演奏の場に足を運んでみてくださいね♪
さいごに:生の音楽は赤ちゃんの未来への投資

私はリトミックを通して、これまでたくさんの赤ちゃんとママに出会ってきました。
「フルートの音を聴いて、こんなに目を輝かせるんですね」
「普段は大人しいのに、自然と体が動いていてびっくりしました」
そんな声を何度もいただいています。
YouTubeの音は、ママの心を守る救世主。
でも、生の音には赤ちゃんの未来の土台を育てる力があります。
これを読んで、少しでも「生の音を聴かせてあげたいな」と思ったママは、
ぜひ一度、リトミックに遊びに来てみてくださいね。
あなたと赤ちゃんが一緒に音を楽しむ時間を、心からお待ちしています。
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